恋愛の話
さあ、恋愛の話でもしてみよ。友人が言った。彼女とは仕事の話ばかり。恋愛のはなしなんてしたことがなかった。わたしの彼氏にも会ったことないし。仕事と恋愛は別に考えてるわたしにとって彼女はなんだかいい存在だったわけ。
「やめようよ。わたしは育毛剤の話なんてしたくない。」
「どうして?」
「だってあなたも恋愛と仕事とは別に考えているでしょ?仕事のパートナーとそんな話したくない。」
「でもわたしたちの仕事は出会いがたくさんある。お客さんにはカップルも多い。恋愛の話しをして商品がうまれることもきっとある。」
「そんなの必要ない。今まで通りでいい。」
「そんなこと言わないで。」
そういって彼女は話しだした。いままでの恋愛遍歴。それにはびっくりした。年上のおじさまから年下の男の子まで
「いろんなの味見したほうが楽しいもの。恋愛なんて楽しんだもん勝ちだから。」
そう言っている彼女を見てきっといままで恋愛で泣いたことないんだろうななんて思った。
「すごいね。わたしなんて二人か一人よ。」
その話をした。
彼女は泣き始めた。わたしの薄毛話に感動したみたい。
「わたしもそんな大恋愛がしたかった。」
彼女はそうつぶやいた。恋愛は数だけじゃない。中身なのだ。